松井大輔

松井大輔「ザックさんは年齢で評価を下したりしない人。代表復帰もブラジルW杯出場も諦めてない」

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1 名前:お歳暮はトマト1㌘φ ★:2012/11/26(月) 15:39:33.67 ID:???0

――南アW杯での活躍後に女優の加藤ローサさんと結婚。昨年12月には長男も誕生しましたが。

「もうじき1歳で、つかまり立ちをするようになりました。普段からオムツを替えたり、お風呂に入れたり、ちゃんと育児もやっていますよ。妻は、すごく気遣いのできる女性なんです。

ディジョン時代、試合に出られないので不完全燃焼状態で自宅に戻るわけですが、妻と子どもがいることで随分と癒やされました。本当に助けられています」

 ――南アの同僚・長友がインテル、サポートメンバーだった香川がマンチェスター・ユナイテッドにいますが、焦りのようなものはありますか?

「今はとにかく自分らしいプレー、テクニカルなサッカーを取り戻すことが最優先。今の状態はベストと比べても50%くらい。早く自分のトップパフォーマンスに戻りたいと思っています」

 ――日本代表に対する思い入れは?

「同い年の駒ちゃん(DF駒野)とFW前田も代表で頑張っている。今の自分には一抹の寂しさはあります。でも、このディジョンでの1年間、試合にも出られなかったわけだし、仕方ないという思いもある。

ザックさんは、30歳を越えたとか、年齢によって評価を下したりはしない人。自分も頑張らないとね。確かにブルガリアはサッカーのレベルがそう高くないかも知れないけど、その分、自分のサッカーを突き詰めるチャンスがある。

今は監督、チームメートからリスペクトされ、大きな期待も寄せられているし、ちゃんと応えないとと思っています」

 ――これからも欧州リーグでのプレーにこだわっていくのでしょうか。

「いや、欧州じゃなくても中東でも、南米でもアメリカでも大丈夫。JリーグでもOKです」

>>2以降につづく

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121124-00000002-nkgendai-spo

2 名前:お歳暮はトマト1㌘φ ★:2012/11/26(月) 15:39:48.01 ID:???0

――浦和入りが噂になったこともありました。

「確かにオファーは来ました。お断りさせていただきましたが、Jリーグ復帰がイヤだったからとか、そういった理由ではありません。移籍にはタイミングとか、いろいろありますからね」

 ――これから海外を目指そうと思っている日本人選手にアドバイスを。

「何よりも“自分の居場所を作る”ことです。隣のオバちゃんと仲良しになるのもいいし、行きつけのレストランを作るのもいい。外に出てコミュニケーションを取るのはすごく大事。

自分がフランスに行った頃、欧州にいる日本人選手は少なかった。そこからひとりで言葉を覚え、フランス人監督からダイレクトに電話がかかってきたり、直接にオファーの連絡を受けるようになった。

それは大きな財産ですね。代表復帰もブラジルW杯出場も諦めてないし、上を目指す気持ちは忘れてはいません。これからも応援よろしくお願いします」

=おわり=

▽まつい・だいすけ 1981年5月11日生まれ。京都府出身。175センチ、64キロ。トリッキーなドリブルと精度の高いクロスが持ち味のアタッカー。

南アW杯ベスト16の立役者のひとり。京都から04年にフランス・ルマンに移籍。8シーズンを過ごし、今季からブルガリアリーグの古豪スラビア・ソフィアに移籍した。

■関連スレッド

【サッカー】松井大輔、フランス戦の感想を語る「世界トップ級はリベリくらいなのにあのレベルのフランスと対等に戦えないとは…悔しい」
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1353556105/


引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1353911973
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松井大輔、フランス戦の感想を語る「世界トップ級はリベリくらいなのにあのレベルのフランスと対等に戦えないとは…悔しい」

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1 名前:れいおφ ★:2012/11/22(木) 12:48:25.73 ID:???0

10年南アW杯ベスト16の立役者のひとり、MF松井大輔(31)は今、ブルガリアリーグでプレーしている。
04年から欧州4大リーグのひとつ、フランスで戦ってきた松井にしてみれば「辺境の地でサッカーボール
を追い掛けている」イメージかもしれない。
欧州の片隅から見た日本代表、欧州組はどう映ったか? まだ欧州にこだわるのか? Jリーグ復帰はあるのか?
 ブルガリアの松井を直撃した。

(中略)

――10月の日本代表の欧州遠征フランス戦はテレビで見ましたか?
「終了間際の香川君のゴールで勝ったけど、『やはりレベル差はあるな』が正直な感想。
世界トップ級選手はリベリ(バイエルン・ミュンヘン所属)くらいなのに『あのレベルのフランスと対等に戦えないとは……』
と悔しい気持ちでした。黒人選手とのフィジカルの差も歴然としていましたね」

――01年に同じサンドニでフランスに0―5で大惨敗した時は、全盛期のジダンやアンリたちのいた強力チームでした。
「当時は代表に欧州4大リーグの得点王が勢ぞろいしていたようなスーパーチーム。今は国内リーグ所属選手も多い。
それでも日本は局面で抜かれると対応できない場面も目立った。残念に思いながら見ていました」

――結果的には勝利しましたが、チームとしての戦い方に問題があったのでしょうか? 
「香川君や長友君みたいに欧州の最前線でプレーすれば、個人能力が上がる可能性も高まるけど、それでも限界はある。
1対1で後手を踏んでしまうレベルの高い相手にはザッケローニ監督の『イタリア流の組織的な守備』を徹底してやるべきだと思いました」

インタビュー全文
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121122-00000001-nkgendai-spo


引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1353556105
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【サッカー/ブルガリア】スラビア・ソフィア松井大輔 途中出場でブルガリアデビュー

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1 名前:ぴぃとφ ★:2012/09/24(月) 20:27:01.46 ID:???0

 ブルガリア1部リーグ、スラビア・ソフィアに移籍した松井大輔が23日、ホームの
ロコモティフ・ソフィア戦に途中出場し、新天地でデビューした。試合は2―0で勝った。(共同)

[ 2012年9月24日 11:03 ]

引用元:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/09/24/kiji/K20120924004184900.html
スポニチ Sponichi Annex:http://www.sponichi.co.jp/


引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1348486021
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元日本代表MF・松井大輔、ブルガリア1部のスラビア・ソフィアへ移籍

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1 名前:自由席の観客φ ★:2012/09/12(水) 03:08:59.09 ID:???0

▼元日本代表・松井大輔がブルガリアへ移籍

 元日本代表のMF松井大輔がブルガリアのスラビア・ソフィアに
加入することが決まった。クラブが12日に公式サイトで発表した。
契約は2013年6月までとなっている。松井は昨季までリーグ1
(フランス)のディジョンに所属していたが、チームは2011-12
シーズンを19位で終え、2部へ降格。シーズンを通じて3試合の
出場に留まっていた松井は退団し、移籍先を模索していた。

 スラビア・ソフィアはブルガリア1部リーグのチーム。
今季はここまで4試合を終えて、16チーム中6位につけている。
今年2月21日には、ルーテル学院高出身でアルビレックス新潟
シンガポールでもプレーしたFW秋吉泰佑が同国リーグ初の
日本人選手として、加入していた。松井は同クラブにとって
2人目の日本人選手となる。

ソース:ゲキサカ(12/9/12 02:56)
http://web.gekisaka.jp/?u=%2Findex.fcgi%3Frssok%3D1%26amp%3Btwm%3Dv%26amp%3Bmenu%3Dfl%26amp%3Bguid%3DON%26amp%3Bkey%3DXxp0myW8%26amp%3Blpcat%3Deurope%26amp%3Btwi%3D106782%26accessloc%3Dtwitter%26accessby%3Ddirect

スラビア・ソフィア公式サイト(ブルガリア語)
http://www.pfcslavia.com/pages.aspx?id=629


引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1347386939
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スラビア・ソフィア移籍の松井大輔が入団会見!背番号は7「ゼロからのスタートになります」

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1 名前:お歳暮はコーラ1㍑φ ★:2012/09/13(木) 19:25:19.13 ID:???0

 ブルガリアのスラビア・ソフィアは12日、元日本代表MF松井大輔の入団会見を行った。

メディカルチェックを受けた後、すぐに会見を行った松井は「スラビアと契約ができて、とてもうれしく思います」とコメントした。

「ゼロからのスタートになります。監督、そしてクラブの会長が熱心に誘ってくれたことを嬉しく思います。

今シーズン、チームが創設100周年を迎えることは知っていますし、その歴史の一部に加われて光栄です。

試合で全力を尽くして、チームに貢献したい」と意気込みを語った。

 ブルガリアについて知っているこについては

「ヨーグルトと女性が美しいこと。日本では相撲の琴欧州が有名です」と答え

「この国で最高の選手であるフリスト・ストイチコフ選手も知っています」と続けている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120913-01106819-gekisaka-socc

写真
http://www.pfcslavia.com/showimage600400.aspx?img=120912053102qponec.jpg


http://www.pfcslavia.com/showimage600400.aspx?img=120912053138qponec-1.jpg


公式サイト
http://www.pfcslavia.com/pages.aspx?id=630

【サッカー】元日本代表MF・松井大輔、ブルガリア1部のスラビア・ソフィアへ移籍[09/12]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1347386939/




引用元:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1347531919
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【サッカー/リーグアン】松井大輔、ディジョン退団へ…2部降格で契約解除

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1 名前:すてきな夜空φ ★:2012/05/22(火) 06:49:24.91 ID:???0

ディジョンに所属するMF松井大輔(31)の退団が確定的となった。
ディジョンは20日、敵地でレンヌに0―5で敗れ、勝ち点36の19位で来季2部降格が決定。
昨年10月から29試合連続ベンチ外となった松井は2部降格の場合、解除となる契約で、
起用しなかったカルトロン監督(41)が続投の意思を表明した。
モンペリエは2―1でオーセールを下し、勝ち点82で初優勝した。

カルトロン監督は松井の来季去就について「松井の契約は2部に降格した時点で解除される
ことになっている。彼自身のためにもほかのクラブを探した方がいい」とし、近日中に松井本人と
話し合う考えを明かした。

昨年7月、経営難で4部降格が決まったグルノーブルから移籍し、今季リーグ3試合出場、無得点。
10月1日のアジャクシオ戦で左足首を負傷し、回復後も最後までベンチ入りできなかった。
指揮官は「負傷後の療養、練習中の態度から、少しでも早く治して貢献したいという意欲が
感じられず、失望した」と理由を話した。

しかし、クラブドクターの診断より症状が重く、松井が痛みを訴えて診断を仰いだ日本の医師から
ドクターストップがかかっていた内情もある。今年1月にはポーランドで入団テストも受けた。
10年南アW杯16強の立役者は、復活を目指して新天地を探す。

ソースはhttp://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/world/news/20120521-OHT1T00258.htm

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【サッカー/フランス】松井大輔、ディジョンで陥った予想外の苦境…困難を乗り越え、もう一花咲かせることはできるか

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1 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:39:27.15 ID:???0

松井大輔、ディジョンで陥った予想外の苦境 困難を乗り越え、もう一花咲かせることはできるか

 松井大輔のディジョン移籍とリーグアン復帰を告げた前回のコラムから、さまざまなことが起きた。
松井が非常に長く故障でプレーできない状態にあったので、続報は復帰して展開が見えてからに
しようと思っていたのだが、回復したと思ったとたんにポーランドのレギア・ワルシャワ移籍のうわさ
が勃発(ぼっぱつ)。そこでもう展開の予想は不可能と割り切り、やや中途半端ながら、松井のここ
までの歩みを説明しておこうと思う。ちなみにポーランド行きに関しては、練習参加で期待が高まったあと、
結局レギアの予算不足のために話は流れた。

 ディジョンに移籍した今季、松井はここまで3試合でしかプレーしていない。開幕節の対レンヌ戦で
試合の一部をプレーしたあと、コンディション不足を理由に続く2試合でベンチから外れ、その後の
リーグカップを含む3試合では、ベンチ入りしたが出番はなし。第7節のブレスト戦で、初めての先発
出場となった。ところがいざこれからという第9節で、後ろからのタックルを受け不運にも負傷。この
故障が思いのほか長引き、回復したときにはすでに12月も半ばに差しかかっていた。


http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/1112/france/text/201202020006-spnavi.html

レギア・ワルシャワの練習に参加した松井だったが、予算不足により移籍は実現せず
http://sports.yimg.jp/text/images/spnavi/20120202/201202020006-spnavi_2012020200009_view.jpg

トップ下として先発したアジャクシオ戦で後ろからのタックルを受け負傷。この離脱が松井に向いた流れを断ち切ってしまった
http://sports.yimg.jp/text/images/spnavi/20120202/201202020006-spnavi_2012020200010_view.jpg

1月からチェルシーからカクタ(青)が期限付き移籍で加入。ライバルが増え、ポジション争いはし烈を極める
http://sports.yimg.jp/text/images/spnavi/20120202/201202020006-spnavi_2012020200011_view.jpg


(続きは>>2-10

2 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:39:54.76 ID:???0

■出遅れの理由はコンディション不足

 松井が出場機会に恵まれていない理由は、段階を追って複数あるように思える。まずシーズン
開始時での原因は、自らのコンディション不足だった。

 グルノーブルの破産騒ぎでサインが遅れ、新チームでの練習試合に出られなかったため、「実戦での
調整が不足している」と繰り返していたパトリス・カルトロン監督は、それでも松井を開幕節のレンヌ戦に
招集した。後半21分、すでに1-3とリードされていた場面で左ウイングとして途中投入された松井は、
こうして2年ぶりのリーグアン復帰を果たす。しかしまだリズムをつかんでいない様子で動きにキレがなく、
流れを変えるには至らず。チームは初リーグアンの緊張からか守備面でパニックに陥り、さらに2失点して
結局1-5の大敗を喫した。

 松井は試合後「この結果では、リーグアン復帰の感慨という気分ではない」とした上で、「でも今日の
試合を見て、プレーの組み立ての面でもっと自分が関わることができればと思った。ただ試合感覚的に、
慣れるのに少し時間が必要という感じがする。焦らず徐々に調子をあげ、早く先発できるように体調を
整えたい」と話した。

 松井が加入したとき、カルトロン監督は「松井は高い技術を持つ選手。この若いチームに技術と、リーグ
アンでの経験をもたらしてくれるはずだ。今、やや自信をなくしている様子の彼を、ル・マンに似たアット
ホームな雰囲気のここディジョンで再発進させたい」と熱っぽく語っていた。この言葉は、心からのもの
だったと思う。

 しかし、調子がいい者を出すという姿勢において、カルトロン監督は非常に徹底していた。レンヌ戦の
様子を見た監督は、「実戦の準備が足りず、まだ本調子に戻っていない」と同じせりふを繰り返し、次の
2戦で松井をメンバーから外した。

4 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:40:23.13 ID:???0

 プレシーズンの準備試合に出られなかったのは事実として、なぜこうもコンディションが良くなかったのか。
この問いに関し、松井自身は「ロシア、またグルノーブルと2部でプレーし、緊迫感のない雰囲気のなかで
1年間ぬるま湯につかりすぎていた。周りの調子に合わせてしまったのは、僕自身の責任」と自責している。

 ここで松井に公平を期すために言えば、試合勘が戻っていないからと試合に出さなければ、いったい
どうやって感覚を取り戻せというのだろうか。反面、死に物狂いで残留を目指さなければならないチームに、
本番にコンディション不足の選手を出して調整などやっている余裕がないのも事実。初戦だろうがなん
だろうが、出場したわずかな時間の間に決死の覚悟で力を出す、という危機感は必要だ。しかし、本人が
言うように1年かけてプレーがなまってしまったのなら、開幕前の数日間で取り戻すというわけにはいか
なかったのだと想像する。

■若手の急成長で起きた過酷なポジション争い

 ところが、松井が復調に努める間にチーム内で状況が発展し、別の理由が浮上した。ポジション争い
である。開幕戦で出はなをくじかれたディジョンだが、試合を重ねるうちにチームは徐々に勢いに乗り始め、
松井が出場しなかった数試合の間に、若いウインガーたちがのびのびとしたプレーを見せ始めた。

 左ウイングのエリック・ボテアク(24歳)の評価は昨シーズンからそれなりに高く、そのためシーズン前、
地元記者たちは「松井は代表で受け持つ右ウイングに行くのでは」と予想していた。ボテアクは、168センチ
と小柄ながらタッチライン沿いを絶え間なく上下する疲れ知らずのウインガーで、スピードも技術力もまずまず。
守備にも積極的に戻る精力的かつ献身的なタイプで、度胸もある。このボアテクが、数試合での活躍で
ディジョンの中心選手の地位を獲得。序盤戦におけるディジョンのスターとなった。

6 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:40:52.48 ID:???0

 一方、右ウイングのトマ・ゲルベール(21歳)は3部のルザナクから来た無名選手。つまり最初はあまり
期待されていなかったのだが、序盤戦の彼は存在感がないように見えていたかと思ったら、不意のアシスト
で得点に絡む、といった感じに、結果を出す運に恵まれていた。そして試合を重ねるうちに、こちらも自信を
つけ、徐々にプレーレベルを上げていく。数試合が進んだころには、批評家に「序盤戦の発見品」と評される
までになっていた。

 このふたりは、運動量、攻守への貢献、ネバーギブアップの精神と、ディジョンのような残留を目指すチーム
に必要なものを持っており、ダイレクトなカウンターを武器とするディジョンのプレースタイルにも合っていた。
さらに控えには、細かい技術は雑だが足だけは速いコルニョー、のちに調子を上げてくるベランゲなど、未完成
だが悪くないものを持つ20歳そこそこの選手が数人いる。つまりこのチームのウイングは、非常に人口密度が
高いのだ。

 初のリーグアンということもあり、開幕前、若手たちがどこまでやれるかは、監督にとっても未知だったはず。
だからこそ数人のベテランを加えて強化したのだと思うが、試合を重ねるごとに自信をつけていったこれらの
若い無名選手たちが、おそらく監督の予想を超える伸びを見せた。若手の意欲あふれるプレーでいくつかの
勝利をつかんだあと、カルトロン監督が、波に乗っているときにメンバーを変えたくない、と思ったのも、正直
うなずけることだった。

■トップ下として新展開の兆しを見せたが

 とはいえ、そこはやはり1部残留を目指すチーム。新たに昇格したチームにしては活きがいいところを見せて
はいるが、その成績には波があり、負けが続けば別の選手にもチャンスが巡ってくる。ダイレクトに前を取る
ディジョンの速攻は見ていて爽快(そうかい)だったが、パスをつなぐ技術はいまひとつ。リードを守らなけれ
ばならないときにボールをキープできない、カウンターが機能しないときに第二の手段がない、という弱点もあった。

7 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:41:06.24 ID:???0

 こうして、リヨン、バランシエンヌに連敗して迎えた第7節のブレスト戦で、ついに松井にチャンスが巡ってくる。
前述の弱点を自覚するカルトロン監督はこの試合に先立ち、単にカウンターだけでなく、必要なときにはパスを
つないでボールキープできるようにするため、この手の練習を盛んに行っていたという。そして前日に先発を
告げられた松井は、頭を丸刈りにし、見るからに気迫満々でこの試合に臨んだ。

 1-0で勝利した試合後、松井は「昨日、先発すると分かった時点で剃(そ)った。気合を入れるため、また
心機一転とでもいうか、自分の中で何かを変えたいという気持ちもあった。今日見せなければ、次はないと
思って臨んだ。チャンスはさほど回ってこない。このところあまりいいことがなかったから、自分のサッカー
人生の新しい角出という意味も込めて」とこの丸刈りに込めた思いを語っている。最初にプレーしたレンヌ戦
から、この試合までには、リーグ、カップ戦含め6試合の空白があった。「ちょっとでも出してもらえれば見せ
られるのに」というもどかしさに、この間、何度も監督と話をしたという。

「監督は、君の経験が必要になってくるときがある、チームのために君が必要だから、と言ってくれた。最初、
フィジカル的に100パーセントでないというのは自分でも分かっていたし、監督はそういう配慮をしながら僕の
調子が上がるのを見てくれていた。このチームはメンバーを固定しておらず、誰が次の試合に出るかは分から
ない。そしてそれが楽しくもある」

 こう言った松井は、また自分が出られなかった理由を自覚してもいた。
「初戦では、確かに動きに“キレ”がなかった。僕はキレの選手だから、キレがないときに自分の持ち味は
出せない。コンディションを上げるというのが一番の課題だった。そして出られなかった間にチームは3試合
ほど勝っていたので、勝っているときには、その勢いを維持するため、メンバーを変えたくないと監督が考える
のも理解できる。反面、そのあと負けが続いたから、今、メンツを変えるというのは当然。そこでサブメンバー
たちは奮起しないといけない」

8 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:41:30.88 ID:???0

 ところで、ブレスト戦での松井は、ウイングではなくトップ下で先発した。そしてシーズン前に「左か右かの
サイド起用を考えている」と言った監督が「センターのほうがいいと今は思っている」と前言を覆した。ウイング
に走力と体力がある選手が多くいるため、技術を生かすなら中央のほうがいいと判断したようなのだ。肝心の
プレーはどうだったかといえば、まだ本調子には遠いものの、体のキレは良くなり、断続的にクロスやスルー
パスなどで攻撃を仕掛けるまずまずの出来。莫大な影響力を見せたわけではないが、いよいよこれから、
といった良い印象を与えた。

 次のアウエーでのニース戦(第8節)では遠征に帯同したが、出番はなかった。もっとも、監督は「アウエー
ではどうしても守備の負担が大きくなるので、松井はホームゲームで出そうと思う」と事前に言っており、それを
思い返せば驚きではない。ディジョンの攻撃的MFは攻撃も守備も体当たり、というタイプであり、彼らと比べると
松井は守備面での激しさがやや劣るため、このような考えに至ったのだろうと想像する。

「うちのチームは、カウンターはうまい。速い攻め、ロングボールはできるけど、パスを回せないためにボール
キープしなければならないときにできていない。自分がそこを補足できればと思う。また監督は何度も、経験が
不足している、経験をもたらしてくれ、と言っている」

 こう言って来たる任務に燃えていた松井は、ホームで行われた次のアジャクシオ戦(第9節)で同様の任務を
任され、やはりトップ下で先発した。この試合では、前半35分にシュートも放ち、枠内をとらえたが、GKが逆を
突かれながらも足でブロックして初得点はならず。そして不運にも、背後から2度タックルを受けて足首を痛め、
後半開始早々に交代で退いた。

9 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:41:50.90 ID:???0

■流れを断ち切った長い故障

 「ここまでボールキープができていなかったので、前半は僕がつなぎ役になり、つなぎながらチャンスメーク
をしようという作戦だった。ここ1週間、つなぐ練習、スルーパスや最後のパスの練習を重点的にやっていた。
監督がすごく発破をかけてくれていたので、今日は頑張らないと、と思っていたし、最初の勢いのまま続けた
かったが、早々にタックルを受けてけがをしてしまい、なかなか思うようなプレーができなかった」。試合後、こう
松井が明かしたとおり、この時期の監督は、つなぐサッカーを取り入れることに燃えていた。試合後、監督は
「松井は日に日に良くなってきている。彼がけがをし、あんなに早く代えるとは思っていなかったので、後半は
戦略変更が必要になった」とやや忌々しそうに言っている。

 この時点での松井は、「最初はあまり試合に出られなかったが、自分の体調アップに従い徐々に回数が
増えてきた。話をして、監督が信頼してくれていることが感じられたので焦りはない。このチームにはレギュラー
確定という選手はそうおらず、選手を回しながらやっているので、うまくその波に乗ることができれば。そして
出るときも出ないときも、『チームのために』という気持ちでやりたいと思う」と話している。実際それは、これ
からが本番、という雰囲気が漂い始めていたときだった。

 ところが、ただのねんざだと思っていた松井の故障は驚くほど長引いた。「体重を乗せてグッとやってしまった。
でもねんざだと思うから、たぶん1週間くらいで治ると思う」という最初の予想とは裏腹に、実は靭帯を伸ばして
いたのだという。「それに気づかず、練習を始めてしまったために悪化した。でも故障のときには焦っても仕方
ないので……」と悟りを開く彼だったが、その間に試合は次々と進み、チーム内の状況はさらに変化していった。

11 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:42:06.15 ID:???0

 実は、若手ウイングたちの台頭の少しあとから、今度は昨季からリーグ2のベスト選手の一角と評価されていた
ベンジャミン・コルニェ(24歳)という中央のプレーメーカーが、力を発揮し始めていた。シーズン序盤には守備的
MFと攻撃的MFの中間的なポジションについていた彼は、松井がトップ下に入ったときには、クリエーティブな
ボランチとしてプレーしていた選手である。松井の故障後はトップ下に位置を上げ、シーズンが進むにつれ次第に
影響力を発揮するようになった彼は、得点機を作るだけなく、自分でゴールも決める。ここまでの得点数は、FWの
ジョビアルと並んで8と、チームトップ。この冬にもイングランドの複数クラブからオファーが届き、来夏に移籍する
ことがほぼ決まっている。つまりいまや左右ウイング、中央と、松井がプレーしうる全ポジションに強力なライバルが
存在するのだ。

 とはいえ、10月以降はウイングのボテアク、またゲルベールも、短期ではあるが一時的に故障で抜けていた
ため、プレーチャンスがあった時期に負傷してしまったのは、松井にとって極めて不運なことだった。この期間、
通常のレギュラーのボテアクとギルベールが出られなかったときには、前述のコルニョーとベランゲが先発。
松井が五体満足だったなら、間違いなく力を見せる機会を得ていたはずだ。

■カクタの加入でさらに狭まる枠

 これを機にディジョンの“つなぐサッカー熱”はやや冷めたように見えるが、真相は定かではない。松井がけが
をした10月1日から、練習に復帰した12月と、活動不能だった期間は実に2カ月以上。その間に正メンバーは
いっそう明確になり、さらに水面下では、技術に優れた新しい選手のスカウト活動が始まっていた。

 長い交渉の末、ディジョンは1月にチェルシー所属のプレーメーカー、ガエル・カクタを6カ月の期限付きで
獲得した。並外れた技術とパス能力を誇り、16歳でチェルシーに引き抜かれたこの20歳のフランス・ユース
代表選手は、通常トップ下だが、サイドもできる。彼もチェルシーでプレーチャンスを得られず、ここ2年ほど
レンタルでイングランドを巡っていたのだが、開花を目指してディジョン移籍を決意。初試合ではFKからゴール
も決めていた。

12 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:42:21.20 ID:???0

 故障で試合勘が再び鈍り、さらに新選手が加わったとなれば、チャンスを得るのはいっそう難しくなる。松井が
レギア・ワルシャワ行きを考慮したのも、それがあってのことだろう。松井と話し合いの場を持ったカルトロン監督は、
基本的に移籍に同意した。相変わらず穏やかな口調ながら、シーズン前と比べ、その言葉のトーンは変わっていた。
「いま、ディジョンではプレー時間がない。冬の市場で新しい選手も獲り、彼のプレーチャンスがさらに減少するので、
よそに行きたいなら行かせることにした。松井、彼の代理人と1月に話し合いの機会を持ち、そう決めた。何がいけ
なかったか? 彼はピッチ上でわたしの期待に応えなかった」

 能力をジャッジできるほどのプレーチャンスを与えていない、と言いたい気にもなるが、サンテティエンヌ時代の
ルセイ監督と違い、カルトロン監督はそう理不尽なタイプではない。思うに監督にとっての決定打は、おそらく故障
による長い不在だった。故障は不運であり、本人次第ではないが、故障をしないことも能力のひとつ、と言う者もいる。
「確かに故障は不運だった。でも監督、チームが必要としているときに応えられるよう準備を整えるのが選手の務めだ」
と監督は言い添えた。

■すべては本人の気持ちと実力次第

 最後の重要な問いは、松井の今後である。西欧の移籍市場が閉じた今、このままいけば少なくともあと6カ月、
松井はディジョン残留ということになる。レギア・ワルシャワの監督は、キャンプ地であるキプロスのピッチがひどすぎ、
選手の技術を正しくジャッジできないとぼやいていたが、ポーランドの新聞によれば、レギアが松井を獲得しなかった
第一の理由は、クラブに松井の給料を負担するだけの財政的余裕がなかったためだった。
レギアにはグルノーブルで松井のチームメイトだったダニエル・リュボヤがいるのだが、彼の負担が大きいため、
クラブはリュボヤの代わりに出場できるFWか、彼にアシストを提供できる選手を探していた。ところが松井が参加
したキャンプ中にリュボヤが故障し、これでFW獲得が最優先に。松井を獲ると財政的にもうひとり獲得することが
できないため、「実現は困難」と地元紙は報じていた(しかし実際にはFWすら獲らずに終わっている)。

13 名前:真・ソニック ◆vha3FDwXe6 @SONICφ ★:2012/02/04(土) 08:42:30.45 ID:???0

 このポーランドへの移籍話消滅が、残念なことか、そうでないかは神のみぞ知ることだ。松井は連続的にプレー
してこそ調子を上げていくタイプ。プレーできるクラブですぐにピッチに飛び出していくことが、復活への最短距離
という見方もある。しかし困難に挑戦するのもまた道のひとつ。残ると決まったのであれば、松井には、ここディジョン
で一発奮起し、状況を覆してもらうしかない。監督は、「新選手も入ったので、競争は非常に厳しいものになるだろう」
と前置きした上で、またこうも言っていた。「もしわれわれのもとに残ると決まったら、もちろん彼の頑張り次第でチャンス
はある。松井はほかの皆と同様に、彼のチャンスを擁している」

 ちなみに控えウインガーのコルニョー、サイドもできるアタッカーのマンダンヌ、若い攻撃的MFジュフロは、この冬に
下部クラブへ期限付き移籍した。カクタが入ったとはいえ、その分ポジションがかぶる選手が数人抜けている。「もう
30歳だから……」が最近の松井の口癖だが、30歳を過ぎても活躍している選手は大勢おり、すべては本人の気持ち
と実力次第。ネバーギブアップの精神で、もう一花咲かせてほしいと願うのである。


(以上です)

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