セードルフからの絶大な信頼感の証左だが――。故障明けの本田を強行出場させた“急造監督”の限界 2014年04月28日(神尾光臣)

 ローマ戦でのパフォーマンスを酷評された本田圭佑。故障明けということで
情状酌量の余地は多いにあるが、反省点が多いのも事実。しかし、
なぜそこまでセードルフは本田にこだわったのか。やはりそこには監督の手腕の限界があった。

◆サイドで振り回された本田

 試合に勝って「救世主」ともてはやされた選手が、次の試合で低調ならば
「戦犯」と批判されるのは、この世界の常である。ジェノア戦でのゴール一つで
「右サイドのプレーを理解し始めた」と評価されたはずの本田は、
ローマ戦ののちにまた酷評にさらされた。

「装甲戦闘車両にオート三輪で特攻をかけるカミカゼ」

 26日のガゼッタ・デッロ・スポルトはローマvsミラン戦の選手寸評で、
本田のパフォーマンスについてこんなふうに表現していた。原文の
“corazzata”はふつう戦艦を差すが、“武装されたもの”という意味なので、
広義には戦艦も戦車も含め得る。この場合突っ込んで行くのは
『三輪車』なのだから、ここでは装甲車両と訳しておく。

 それにしても、「本田」という苗字をいじってそこまで面白いかと
思わないでもないが、特攻隊になぞらえた表現は彼の境遇を良く示していた。
サイド攻撃が非常に強力なローマが相手で、戦術によるサポートも十分ではなく、
何より本人が故障上がりにも関わらず守備の奔走を強いられた。
圧倒的に不利な状態で、犠牲を強いられたのである。

 4-3-3を敷くローマは、サイドアタックをチーム戦術の柱としている。
それを抑えるためにセードルフ監督が下した決断は、守備時には
4-4-2気味に2ラインを維持する今までのシステムを踏襲することだった。

 この守備戦術がある程度チームに安定を与え、5連勝という結果を
もたらしたのは事実である。そして右サイドを守る上では、地元メディアが予想に
上げていたポーリより、本田を起用することが適当だろうとセードルフは判断したのだ。

>>2-5辺りに続く)

フットボールチャンネル
http://www.footballchannel.jp/2014/04/28/post38182/


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