日本が誇るストライカーが、海外へ飛び出す後輩たちを後押しする。
FW岡崎が、現在プレーするドイツ南西部の都市・マインツを拠点とした新チームを創設し、
代表に就任したことが判明。その名も「SAMURAI MAINZ FC(仮称)」。チームは7月
に始まる来季からドイツ11部に参入が決まり、ドイツでのプレーを希望する日本人を多く
受け入れる予定だ。

岡崎は2011年1月のシュツットガルト移籍からドイツで活躍。今季加入したマインツで24
戦11得点、日本代表でも5日のニュージーランド戦(国立)で2得点と好調を持続する。
「幅広い多くの人に海外へチャレンジしてほしい」という思いもあり、今回のチーム発足に至った。

ドイツでは、プロリーグのブンデスリーガは3部までだが、4部より下にも多くのアマチュアチー
ムが存在し、裾野は広い。今回はマインツが所在する地域では最も下のカテゴリーとなる11
部に参入。年間予算について関係者は「現段階ではわからない」というが、プロではないため
選手の給与はいらず、登録費や現地の事務所、グラウンドなどの経費の数百万円程度とみら
れ、ドイツ最高峰クラブ、バイエルン・ミュンヘンの年間運営費約350億円の数千分の1ほどと
極めて小規模。外国人枠などはなく、多くの日本人選手の受け入れが可能だという。

岡崎の2学年上で、兵庫・滝川二高時代には高校選手権で岡崎と「兄弟2トップ」も組んだ兄・
嵩弘氏のアドバイザー就任も決定。同氏は代表を務める「futbol del mundo」で多くのサッ
カー留学をサポートしてきた経験があり、「文化の異なる海外では、多くのことが学べる。
チームの発足で、サッカーや語学を学びたいという人をサポートできる」と説明する。

海外でも一線級だけでなくさまざまなレベルで日本人がプレーできる環境が整えば、日本サッ
カーの底上げにつながる。岡崎の新チーム創設がその第一歩となる。

サンスポ:
http://www.sanspo.com/soccer/news/20140323/bun14032303470002-n2.html
http://www.sanspo.com/soccer/news/20140323/bun14032303470002-n3.html


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